お正月のお雑煮の具ってなに入れる?私は海苔だけ!
こんにちは。
お正月も終わって、もう仕事始めな会社もあることでしょう。
お正月といえば、お雑煮です。
このお雑煮、今では地方ごとに雑煮の具や味が違うことは知っていますが、初めてお雑煮に鶏肉やら大根やら入っているお雑煮を見た時にはかなりのカルチャーショックでした。
私の育った島根県出雲市では、お雑煮の具はありません。醤油味の出汁に丸餅を入れて煮て、その上に餅のりを入れて食べる極シンプルな雑煮です。
その餅のりが島根県の十六島で取れる岩海苔で、香りが良くコシもあり絶品です。
この餅のりを十六島(うっぷるい)海苔と言います。
うっぷるいですよ‼︎ 十六島をどう読めばうっぷるいと読めるのか?謎が深まるばかり。
小さい頃は餅のりの名前なんぞ知らずに食べていましたが、ある日テレビで十六島の海苔を採取している映像が映し出され、おばあさんが寒い中、水に濡れながら岩海苔を一生懸命取っていました。
その時に今まで食べてきた餅のりが十六島(うっぷるい)海苔と知ったのです。
何故十六島をうっぷるいと呼ぶようになったのか?
諸説あるようです。
●岩海苔を採取した際に海苔を打ち振るって日に乾かすことから「打ち振り」が訛ったという説。
●朝鮮語 の古語の「多数の湾曲の多い入江」と言う意味の言葉である説。
●アイヌ語に起源する説。
はっきりしたことは分かってないようです。
でもこの十六島海苔は出雲国風土記にも載っています。また江戸時代には幕府の要人の贈答品として配られたり、朝廷に献上していたとされていた海苔らしいです。
また出雲大社の教えを伝える「御師」がお札とともに信者に配っていたという説もあり、この海苔を食すれば病や災いを打ちはらう(訛ってうっぷるい)とされていたとか。まあなんとも縁起が良い海苔をお正月から食べれて幸せです。
毎年、実家から仁多米の丸餅とこの十六島海苔が送られてきます。この組み合わせは最高です。
シンプルイズベスト!余計な具を入れないので、仁多米の餅米の味がしっかり伝わるし、十六島海苔の磯の香りとコシの良さがお餅の柔らかさとベストマッチ。他の具材は要らないって思ってしまいます。
正月から十六島(うっぷるい)海苔を食べてルイ・ルイ な感じで新年も良いことがたくさんある予感。