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アラフィフ女の自分探し。日々の生活、アンチエイジング、など綴ります。

友を偲ぶ

こんばんは。

 

昨日はママ友だった友人の命日です。

 

息子が小学校2年生の時に、彼女の息子と同じクラスになり仲良くなりました。

 

背が高く、物腰の柔らかい人で、本当に話してて落ち着く感じの人でした。息子が2人いますが、下の子はお母さん大好きでした。

ランチやお茶をしたりして、よく出かけました。

 

彼女は病弱で、体調を崩しては入院していたので、心配はしていましたが、彼女が亡くなる前の年のクリスマスに仲良くしている友人ひとりと共に呼び出されました。

 

何事かな?と思い、ふたりで入院している病院に会いに行くと彼女から信じられない言葉を聞かされました。

 

「私、余命3ヶ月だから。」

 

私はびっくりして、「え⁉︎ どう言うこと?」

彼女の発した言葉が理解出来ませんでした。

 

彼女は静かに自分の症状を話してくれました。

実は末期の胃がんだったことを。

 

1年前の健康診断で、「胃の形がおかしいですね。再検査をしてください。」と言われたものの、彼女はもともと胃下垂で、多分その事を言っているのだろうと思ったそうです。

 

小さい子を持つ母親なら、子どもが調子悪い時にはすぐに病院に連れていきますが、自分が少々調子悪くたって育児が忙しかったりするとついつい自分の身体の事は後回しになりがちです。彼女もそうでした。

 

その一年後の検診では、もう施し用の無い状態になっていたそうです。もともと取れにくい場所にあったみたいです。その為、転移もして最後には脳にも転移してしまいました。

 

私は彼女の言った言葉を受け止められず、聞いたその時は泣きながら「絶対、信じないから!」そんなの嘘だ、嘘に決まってるって心の中で叫びながら、必ず治ると信じて、別れました。

 

彼女の要望で、この事はもうひとりの友人と3人だけの秘密にして欲しい、他の友人達には黙ってて欲しいとのことでした。

 

それと、上の息子は私立の中学校に入ってもう心配することはないけれど、下の小学生の息子の事だけが心残りだと言って、私達に彼を託すと言ってました。

 

それからの日々は彼女のことを思うと悲しくて、誰にも話せなかったので、誰にも悟られないようにお風呂場で声を殺して泣いていました。

 

彼女の言葉通り、3ヶ月もしないで、2月23日に43歳で亡くなりました。

 

私は辛かったけど、真実を知らされていました。

他の友人達は何も聞かされてなくて、突然亡くなったと言う知らせを聞かされた方もよっぽど辛かったと思います。

 

もっと、もっとお見舞いに行ってあげたかった、もっともっと彼女に寄り添って手を握ってあげたかったと思いました。 

 

彼女を亡くした家族は本当に辛かったと思います。御葬式の時に、彼女の結婚指輪にチェーンを通して首から下げて、まだ事実を受け入れられずにちょこんと椅子に座っていた小学2年生の彼女の息子を見て、彼女の息子を自分の息子同様に見守って行こうと思いました。

 

あれから11年、もう息子達は高校3年生になりました。

 

まだ受験で落ち着かないのですが、決まったら報告がてら、仲良しの友人4人で毎年恒例のお墓参りに行きたいと思います。

 

皆に春がきますように!