喉まめ?
こんばんは。
私は小学校の時にとても上品な女の先生に6年間、音楽を習っていました。その方は有名なテノール歌手のお母様であることは随分後になって分かったのですが。
ある日の音楽の授業の時、先生が「このように大きな口を開けて歌いまいしょう。喉まめが見えるように」っとおしゃいました。
皆んな、ぽか〜んとして
「喉まめ?」
「喉まめって何?」
「喉ちんこじゃね?」
「そうだよ‼︎ 喉ちんこだよ。」
「喉ちんこだって。イェーッ‼︎」
小学生男子って下ネタとかお下劣な言葉に妙に敏感ですよね。大盛り上がりです。
私も男子に混じって盛り上がっていました。
先生が「喉まめって言いなさい‼︎」と一喝されて、皆んなシ〜ンとなりました。
先生は喉ちんこって言いたくはなかったのでしょうね。先生なりの独自の言い方だったのかもしれません。
喉ちんこって正式名称は口蓋垂(こうがいすい)って言います。喉彦(のとびこ)ともいいます。
じゃあ何のためにあるの?
●食べ物や飲み物が鼻腔へ誤って入らないように蓋の役目をしている。
● 口蓋垂は口蓋垂筋という筋肉でできているので、伸び縮みをして口内の空気を吐くスウィチの役目をしている。
笛を吹いたりする時は鼻から息がぬけないように、逆に鼻から息を出すカ行やマ行の発音の手助けをしています。
口蓋垂がうまく働かないと、「パ」が「マ」に聞こえたり、ビブラートが上手くできなかったりするようです。
ユーミンさんは口蓋垂が無いと聞きました。彼女の独特な歌声はその為かのかな〜なんて思いました。
また喉ちんこは英語ではuvulaと言います。
語源のラテン語の意味は「小さなぶどうの房」だそうです。なんて詩的‼︎
ちんこに例えたのと大違いって思ってしまいました。
ちなみに喉ボトケはAdam's appleと言います。
禁断のリンゴを食べたAdamが神様に見つかって慌て飲み込んだため、喉に詰まったことに由来します。
英単語の意味や慣用表現で面白いものはたくさんありますよね。
喉ちんこから話が広がる広がる。
でも最初に喉ちんこと名付けて、恥ずかしげもなく喉ちんこと言った人ってすごすぎると思いました。